無職ではなくなりました。株式会社MIERUNEに入社しました。札幌に本社がある GIS(Geographic Information System = 地理情報システム)の会社です。
これまで、こういう入社エントリ的なものを書いたことはないのですが、今回は書いてみることにしました。理由はふたつあり、ひとつは自分のために初心を書き残しておきたいこと、もうひとつは宣伝のためです。後者に関して補足すると、気持ちとしては「会社に入る」というよりは「GIS 業界に入る」だと感じていて、なのでこれも、会社の宣伝というよりは GIS 業界の宣伝みたいなものだと受け取ってください。 このブログを読んでいる人が「へー、GIS ってのがあるんすね」と知ってもらうきっかけになればうれしいです。
なぜ?
今回の転職は、私としては自然な選択なのですが、「なぜ?」とか「意外だね」という反応をもらうことも多いです。たしかに、仕事内容的には前職(データサイエンティスト見習い)からガラッと変わるので、意外に思われるのもわかります。志望動機はいくつかあります。
1. 業界
わたしは、就職してからずっと IT 業界にいますが、実はもともとは土木系出身です。「チャンスがあれば土木・防災の仕事がしたい」と思いながら、そこにつながる道をなかなか見つけられないままここまで来てしまいました。GIS 業界は、IT と土木が交わるところにあるので、自分の経験を生かしつつ、興味ある分野に関わっていけると思いました。
逆に言うと、土木そのものではないというか、ここを軸足に自分が土木にどう関わっていけるかというのは、自分で考えて動いていかなくてはいけないことだと思っています。ここに入ることがゴールではなく、まだ挑戦権を得ただけです。コツコツがんばっていきたいです。
2. コミュニティ、オープンソース
これまで私は、R を中心として、OSS にコントリビュートしたり、コミュニティと関わったりしてきました。MIERUNE はオープンソースを軸としており、コミュニティにも積極的に関わる会社だということで、分野は違いますが1、水が合いそうだと思いました。
あと、R と GIS のコミュニティは重なっているところもあるので、そのあたりの橋渡しにもなれたらとも思っています。R と GIS 関連のミートアップとかやりたいですね。
3. ツールづくり
GIS 業界に魅力を感じた理由として、ツールづくりがちゃんと価値を持っている、という点があります。この感覚は説明が難しいのですが、データサイエンス界隈は、大きなところに収斂していきがちなところがあると感じています。これさえ使っておけば間違いない、みたいなビッグテック製 OSS とか。 それはそれで、大きな力が渦巻いていてエキサイティングな世界ではあるのですが、単純に好みの問題で、私は目的に対してカリカリにチューニングされたツールを見る方が好きなんだと思います2。去年の FOSS4G Japan に参加して、GIS はそういう面白さがたくさんある分野だと感じました。
がんばっていきたいと思っていること
まずは一人前の GIS 人材(?)になる。
というのは当然あるとして、業務からちょっと外れたところで個人的にがんばっていきたいと思っていることもいくつかあります。
3DCG をちゃんとわかるようになる
地図といえば平面のイメージがあると思いますが、3D の GIS データを扱うケースも増えてきています。国土交通省が主導する PLATEAU で都市部の高精度 3D データが提供されたり、国土地理院でも 2028 年までに 3 次元電子国土基本図を整備する計画があります(参考:発表資料(PDF))。
3D の GIS データをレンダリングするのは、既存の実績あるライブラリがいくつもあります。しかし、3DCG は日進月歩の世界なので、ライブラリの使い方だけでなく理論的なことも理解しておいた方がもっと面白いことができるのでは?、という予感があります。
ちゃんと、というのがどれくらいのレベルなのかはまだイメージついてませんが、とりあえず Graphics Programming Weekly に挙がっている話題について人に説明できるようになるくらいを目指したいです。
インディーゲーム・メディアアート界隈との接点を見つける
GIS データはゲームやメディアアートで使われることもあります。会社を受けていて「GIS」「札幌」というキーワードでなぜか連想したのは、group_inou の『EYE』の MV でした(共同監督のひとり橋本麦さんが札幌出身なので)。 これはちょっと極端かもしれませんが、GIS データはこんな変な使い方もできる、といういい例だと思います。
ゲームでも、実際の都市や地域を舞台にしたタイトルがたくさんあります。GIS データの活用という話とは少し違いますが、去年の GDC では、『Cyberpunk 2077』を題材として、いかにゲームに「都市計画」が必要か、という発表があったらしく興味深いです。
私は、ゲームの中でも特に、少人数の独立したスタジオが開発するゲーム、インディーゲームに興味を持っています。インディーゲームは、少人数だからこその個性的で尖ったゲームがたくさんあるのが魅力です。この界隈なら、GIS データの変な使い方を考える人がいるような気がして、アンテナを張っていきたいです。
その他の連絡
ちょっと迷ってるんですが、R 関連の話題は引き続きこのブログに書いていこうと思っています。それ以外(GIS 関連、グラフィックス関連など)は、Zenn に書いていくつもりです。よかったらフォローしてください!
あと、SNS はツイッターに加えて最近は BlueSky もやってます。英語での情報収集はほぼ BlueSky に移っているので、徐々につぶやきも増やしていきたいです。
いろんな分野の人と仲良くしていきたいと思っているので、これからよろしくお願いします!