2024-01-01から1年間の記事一覧

Wasm で再現可能性を担保するツールとしての Shinylive

Shinylive は、R / Python でウェブアプリケーションを作るためのフレームワーク Shiny をブラウザ上で完結して動くようにするツールです。 先日の Japan.R でもLTがあったりして、認知が広がってきているのかなと思います。 そんな Shinylive は「ウェブブ…

Japan.R 2024 で「How To Craft A Blazingly Fast Graphics Device」というタイトルで発表してきました。

先週末に開催された Japan.R 2024 で10分枠で発表してきました。 久々の完全オフライン開催ということで、運営もいろいろ大変だったと思います。運営のみなさま、そして会場係をされていた方々、ありがとうございました。 スライドは Quarto Pub で公開して…

Rust .Tokyo reject con 2024 で「R から Rust を使うには」というタイトルで LT してきました。

というだけの内容なんですけど、ブログに書かないとスライドどこに行ったか分からなくなってしまうと思ったので。。 これがそのスライドです。 申し込みのときは「savvy の紹介」としてたんですけど、R 使ってる人いなさそうだしもうちょっと周辺事情を話そ…

savvy 0.8.0 をリリースしました。

「savvy とは?」という資料をそもそも日本語で書いてないことに気づいたんですが、とりあえず宣伝にリリースのブログを書きます。 savvy は、R のパッケージの中で Rust を使うためのフレームワークです。

Rust と WebGPU で R のグラフィックデバイスをつくる(2 年ぶり 2 度目)

ドーモ、無職です。 「さいきん何やってるの?」という質問に対して、端的に答えるにはちょっとマニアックすぎることをやっていて説明に困ることが多く、ちょっと整理も兼ねてブログを書きます。 vellogd という R のグラフィックデバイスをつくっています。

R から winit を使いたい、あるいは winit を main thread 以外で使うには

あとで書き直すかも。いったん「これでいけそう」という方針が決まってきたので、自分の中での整理も兼ねて書きます。

string2path パッケージで COLRv1 絵文字フォントを読めるようになりました

string2path は、文字列のアウトラインをプロット可能なデータフレームに変換する R パッケージです。 これは ttf-parser という Rust のライブラリを使っているのですが、パッケージのメンテナンスついでにバージョン上げておくかと思って CHANGELOG を確認…

【お知らせ】「yutannihilation の R 新情報つまみ食いチャンネル」の Discord サーバーをつくります

R

思うところがあり、R 関連の雑談ができる Discord サーバーをつくります。 とはいえいくつか方向性に迷っている点もあり、自分の中で整理するためにも文章として書き出してみます。

ggplot2 v3.6.0?では `theme()` で Geom の色も指定できるようになるっぽい

ちょっと前にでかめの機能追加がマージされたので、それの解説をします。と言っても、まだ機能が全部出揃ってるわけではないし(関連する主な pull request は 3 つあって、まだ 1 つ目がマージされただけ)、正式なリリースもいつになるか分からないので、…

メモ:前処理大全 7-5「不等式条件での結合」は dplyr なら join_by() が使えるよ

少し前に改訂新版が出ましたね、前処理大全。 7-5「不等式条件での結合」は、旧版から変わっていないトピックですが、実は dplyr はこの数年の間に進化しています。 当時は非等価結合ができなかったんですが、バージョン1.1.0(2023年1月リリース)からでき…

ALTREP 徹底入門

R には、バージョン 3.5(2018年リリース)で導入された ALTREP という仕組みがあります。ALTREP は alternative representation の略で、たぶん「通常とは異なるメモリ上の表現」みたいな意味です。要は「普通のベクトルのように扱えるけど中身は実は別物」…