とりあえず触ってみた時に読んだサイトのメモ。V3340、AS3340も同じはず。
参考にしたサイト
- CEM 3340のデータシート: 直リンしていいのかわからなかったのでリンクしないけど、Curtis CEM3340 IC – Reissued VCO Chip – Thonk – DIY Synthesizer Kits & Componentsにある。AS3340・V3340のデータシートはさらっとした説明しかなかったけど、これはちょっと詳しめ
- CEM3340 VCO (Voltage Controlled Oscillator) designs – Electric Druid: CEM3340が搭載された伝説的シンセの回路とともに使い方を解説。だいたいはここに書かれている。
- https://www.asahi-net.or.jp/~wz4k-tnk/MY/cem3340.html: 日本語。詳しい(3345だとThru-zero FMのVCOがつくれるらしい)
- https://cabintechglobal.com/tune3340: CEM3340のチューニングの順番
ピン配置
ピンいろいろあるけど、気にしないといけないのはとりあえずこの辺らしい。
, GND,
(pin 16, 13, 3)
注意すべき点は、pin 3(負電源)に抵抗が必要なこと。 これは、ICが最大24Vppまでしか耐えられないので、負電源側にツェナーダイオードを入れて電圧を制限していて、電流が大きくなりすぎないようにする必要があるため。これは、
で計算できるらしい。でもとなる一方、データシートに載ってる抵抗は820Ωなのでそこまで気にしなくていいのかな...
scale adjust 1,2 (pin 1,2)
scaleの調整用。scaleはpin 14で、ここに接続する抵抗は固定値1.8kΩが推奨されているので悩む必要はない。pin 1とpin 2は、pin 1の抵抗を , pin 2の抵抗を
とすると、
と
が同じになるように定めるらしい。は
mVなので、
なので、だいたい5倍くらいの抵抗を選べばよさそう。
Freq CV in (pin 15)
Linear CV in (pin 13)もあって混乱するけど、
Pin 13 is the Linear FM input, with an associated bias network. I haven’t seen a schematic that uses it, so mostly you only see the bias network (1M5, 470R, 10n) connected to this pin. (https://electricdruid.net/cem3340-vco-voltage-controlled-oscillator-designs/)
とのことなので、ここは固定値でよくて、実際に周波数のCVを入れるのはpin 15になるらしい。
Out (pin 4, 8, 10)
変化するのは0V以上、というのは同じだが、変化する範囲が違う。それぞれ最大値は
となっているので、波形を混ぜたり切り替えたりする場合は後段にオペアンプを置いて調整する必要があるらしい。
あと、矩形波のpinにはプルダウン抵抗が必要な点にも注意。
Cap (pin 11)
このピンよくわからなくて、パスコンなのかな?と思って適当なコンデンサを刺してたけど、オシレータの発振のタイミングを決める重要なものなのでよいコンデンサを選ばないといけないらしい。スチロールコンデンサが望ましいけど、温度特性がC0Gならなんでもいい、という感じ...?
その他
- pin 7は、高周波になったときに電流が出て、これをpin 15にフィードバックすると、内部のコンパレーターの切り替えにかかる時間の分をさらに電圧を上乗せできる、みたいな感じのものらしい。5kHz以上のとき、と書かれているので、ふつうの使い方だととりあえず無視してよさそう。
- syncのpinは使い方が難しい。データシートの最後の方にサンプルの回路があるのでそれを読む必要がある。