追記(10/23):BusinessNewslineのつづりを間違えているという指摘をいただいたので修正しました。すみません。。
さいきん立て続けにBusinessNewslineというメディア?の記事に引っかかってるひとを見かけたのでちょっと調べたことをメモ。
私は↓の記事を読んで、ここの記事はもう信用しないことにしました。
とりあえずwhois
とりあえずwhois
を引いてみる。
$ whois newsln.jp [ JPRS database provides information on network administration. Its use is ] [ restricted to network administration purposes. For further information, ] [ use 'whois -h whois.jprs.jp help'. To suppress Japanese output, add'/e' ] [ at the end of command, e.g. 'whois -h whois.jprs.jp xxx/e'. ] Domain Information: [ドメイン情報] [Domain Name] NEWSLN.JP [登録者名] SCIENCENEWSLINE.COM [Registrant] SCIENCENEWSLINE.COM ...(略)... Contact Information: [公開連絡窓口] [名前] Whois情報公開代行サービス by バリュードメイン [Name] Whois Privacy Protection Service by VALUE-DOMAIN
このサイト、「ほにゃららNewsline」っていうのがいろいろあるけど、どうやらSCIENCENEWSLINE.COM
というやつが本体らしい。これもwhois
にかけてみる。
$ whois sciencenewsline.com ...(略)... Registry Registrant ID: Registrant Name: VALUE DOMAIN Registrant Organization: VALUE-DOMAIN COM
めぼしい情報はでてこないけど、こっちもバリュードメインということで、やっぱり徹頭徹尾日本語サイトなんじゃないかという疑いが強まる。
ScienceNewslineのサイトを見てみる
が、こっちはちゃんとサイトがあった。(リンクを張りたくないのでhttp
の部分を変えています)
hxxp://www.sciencenewsline.com/
で、あるにはあるけど、これはまぎれもなくパクリサイトだった。たとえば、以下の記事はプリンストン大の発表を記事にしたものだが、
hxxp://www.sciencenewsline.com/news/2016102114460031.html
これは、以下の公式プレスリリースの文章をほぼまるごとコピーしたものだった。おそらく自動生成されている気がする。(最後の「Support for the project was provided~」というパラグラフ以降がないけど、たぶん署名っぽいやつはばれるから自動で消してるとかだろう)
ちなみに右上に「Publisher login」っていうのがあったけど、これはこけおどしっぽい。
ScienceNewsline(日本語)
hxxp://www.sciencenewsline.com/ の日本語版が hxxp://science.newsln.jp になるらしい。こっちは機械翻訳にしてはかなり自然な日本語なので、人間が書いているんだろう。2014年半ばで更新は止まっているけど、ここで英文から適当な日本語に訳す能力が磨かれたものと思われる。
Technobahn
で、なんかいろいろググってると、Technobahnというサイトにたまたまいきついて、確信はないけど、ただの私の直感なんですけど、なんかサイトの構成とかソースとかから同じ人間がやってる雰囲気を感じます。
hxxp://www.technobahn.com/about/によると、
Technobahn is based in Austin, TX, was founded in 2010.
っていうそれっぽいことが書いてあるけど、このドメイン名をwhoisを引いてみるとやっぱりバリュードメインを使っているときている。オースティンで起業するような会社がバリュードメイン使いますか??、と。なめんな。
で、このサイトは前から悪名高いみたいで、↓が2007年の記事です。
(まったく確信はないんですけど)同じ一派だとすると、10年間看板を変えながら同じことを繰り返していたわけで、たぶんこれ以外にも似たようなサイトがあると考えるのが妥当でしょう。なんかもう...
感想
こうなると、「ほにゃららNewslineはだめだ!」と個別のを叩き潰したところでどうしようもありません。自衛のためには、ちゃんと元のソースを読む癖をつける、という一手しかないのかなと。インターネッツこわい。