leafletで国土地理院タイルを使う
あんまりタイトルと関係ない話をすると、国土地理院のひとのGithub Universeでの発表スライドが公開されていました。
この発表の中で触れられているGithub Pagesの活用事例は、今から1年前くらいの話で、リアルタイムで見てたのでけっこう記憶に残っています。
それは何かというと、御嶽山噴火です。
御嶽山噴火
御嶽山が噴火して、地理院地図のサイトが過負荷で見えづらくなりました。
情報の価値は時と場合によって変わるけど、このとき御嶽山の地図は、ひとの生死に関わるほどの重大なものでした。 とはいえ、サーバのキャパシティ不足となれば、AWSみたいなのに乗っかってない限りすぐには増強できません。
【障害情報】本日9月27日17:30ころから、ウェブアプリ部分の処理容量不足で「地理院地図」に繋がりにくい状態が発生しております。お急ぎの方は地理院タイルを表示する他のサイト(例: http://t.co/WgSim7P5VC )やアプリをご利用ください。ご迷惑をお掛けします。
— 地理院地図 (@gsi_cyberjapan) 2014, 9月 27
でも、そのわずか3時間後にはGithub Pagesバージョンが公開されます。
【障害回避策】「地理院地図」に繋がりにくくても取り急ぎ地図を共有頂くためのサイトを作成しました。ブラウザのアドレスバーに表示される URL を用いて地図表示を共有頂けます。御嶽山の標準地図は、http://t.co/FbeOF50KII からご覧頂けます。ご迷惑をお掛けします。
— 地理院地図 (@gsi_cyberjapan) 2014, 9月 27
3時間ですよ。すごくない? めっちゃ早くない?
まさか国の機関がこんなさくっとGithubを使うと思ってなくて、私はちょっと衝撃を受けました。
鶴見俊輔が「知性とは速度だ」みたいなことを言っていたと誰かが言っていて、詳細は引用すべき本を売ってしまったので省くけど、とにかく知性とは速度だと思います。 人を救ったり世の中を良くしたりするのには適切な速度が必要で、これはその速度を満たしていた事例でした。実際速い。
そんなわけで、私はこっそり国土地理院のファンです。という話でした。
leaflet
前回こんな記事を書いたけど、これはleaflet-providerで提供されているサードパーティー地図をaddProviderTiles()
で使うやり方でした。
でも世の中には当然それ以上にいろいろなサードパーティー地図があって、そういうのは一般にaddTiles()
でタイルテンプレートのURLを指定して使います。@u_uriboが教えてくれましたが、キャプテンアメリカがやってたやり方です。
library(leaflet) atr <- "<a href='http://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html' target='_blank'>地理院タイル</a>" leaflet() %>% addTiles("http://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png", attribution = atr) %>% setView(lng = 139.69, lat = 35.69, zoom = 8)
結果:RPubs - 国土地理院タイルをleafletで使う(Use GSI Tiles w/ leaflet package)
まあなんてことはない結果なんですけど。ズームの倍率にもよりますが、等高線がきれいです。